連載コラム アフターコロナの経営環境に向けた財務・会計イノベーション

経営環境は、コロナ禍の前と後では大きく変わりました。テレワーク・在宅勤務を実施する企業が増え、コロナ禍の第N波とともに、従業員の出社の動きが出ましたが、多くの企業では、これを補完するためのデジタル化、ネットワーク化も進められており、出社状況とともに都心の賑わいもコロナ禍前の状況には戻りません。またグローバルサプライチェーンの脆弱さや過度なジャストインタイム(JIT)の見直しがなされており、生産拠点、生産体制も変化します。コロナ禍が収束しても先進諸国の中で、日本だけが景気が戻っておらず、ここに来て、賃金の低さや高齢化などによる消費の弱さが顕在化してきました。
近年、アフターコロナの企業経営が議論されていますが、アフターコロナの経営環境は益々見えにくくなっています。ニューノーマルのスタイルも刻々、変わって来ており、半年前に予想した状況が予定通りになっていません。このような不確実性が高い状況においても、企業は生き残りをかけて、絶え間ない改革を進めなければなりません。
近年、多くの企業がDXに取り組んでいますが、企業が取り組むべき、もう一つの柱は、財務・会計イノベーションであると考えています。本コラムを通じて、この必要性について論じていきます。
お客様企業によっては、財務・会計の発展の経緯が異なり、状況もまちまちですが、このコラムやウエビナーなどの機会を通じて、貴社のあるべき姿を議論させていただきたいと考えています。
連載目次
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- 第1回:企業変革力を強力に支援する財務・会計の役割(1/2)
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- (1)コロナ禍で企業業績が明暗を分けた要因
- (2)不確実性が高い経営環境に対応する企業変革能力
- (3)ダイナミック・ケイパビリティ(企業変革能力)の適用パターン
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- 第2回:企業変革力を強力に支援する財務・会計の役割(2/2)
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- (4)ダイナミック・ケイパビリティ(企業変革能力)の適用プロセス
- (5)ダイナミック・ケイパビリティ(企業変革能力)を発揮するための要件
- (6)まとめ
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- 第3回:稼ぐ事業の構築とこれを実現するための経営管理の仕組み(1/2)
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- (1)中長期経営の見直しが求められる日本企業
- (2)中長期的に成長し、稼ぐ事業の構築に向けた取り組み
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- 第4回:稼ぐ事業の構築とこれを実現するための経営管理の仕組み(2/2)
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- (3)稼ぐ事業創出の要件
- (4)稼ぐ事業の構築のための経営管理の仕組み
- (5)経営管理の仕組み実現の前提条件
- (6)おわりに
筆者略歴
西田 貴志 株式会社エクサ Smart営業本部 エンタープライズソリューション営業部長 バックオフィス領域を中心に、業務システム構築に従事。基幹業務刷新プロジェクトなどのPMやデリバリーマネージャーを経て、現職。 |
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江口 隆夫 株式会社エクサ ビジネスバリュー推進室 ITコンサルタント 野村総合研究所、日本IBM コンサルティング部門などを経て、現職。 |
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